館長ごあいさつ

開館42年目を迎えて

館長の折原です。
一昨年7月、この歴史と伝統ある県民ホールの館長に就任しました。ちょうどオペラ「金閣寺」をはじめ開館40周年の記念公演などが1年間にわたり実施されている時期で、それ以来、折々に県民ホールがこれまでいかに多くの方々から親しまれ、愛されてきたかを実感しています。
今年は開館42年目になりますが、そうした歴史や伝統、これまでの実績を大切にしながら新しい取り組みにもチャレンジし、皆様とともに楽しい思い出がまた一つ一つ積み重なっていくホールにしてまいりたいと思います。 どうかよろしくお願いいたします。

県民ホールは魔法の箱

私は、県民ホールはいわば魔法の箱のようなものだと思います。そこにいけば日常とは違った別の世界への扉が開き、元気をもらったり、夢や希望が広がったりするところ。芸術や文化の分野は本来そのような特性がありますが、まさしくその多彩な世界への入り口が県民ホールの玄関です。
時空を超えて伝えられるオペラやバレエだけではなく、就任早々すごいと驚いたのが歌謡ショーやアイドルたちのコンサートでした。もちろんダンスや吹奏楽、ギャラリー展なども大変な人気です。来館された方はみんな明るく元気に楽しまれていました。オペラもバレエも、演歌もポップスも、オーケストラや美術作品なども、それぞれがそれぞれに必要なものだとあらためて思います。

安全で快適な施設に

魔法の箱もどうやら年にはなかなか勝てないようです。
でも魔法の箱にふさわしくできるだけきれいで、安全安心なところでありたいと思います。おかげ様で、カーペットや天井・壁などの内装関係、安全にかかわる耐震関係などはこれまでの工事でかなり改善されてきました。
バリアフリーなどについても、エレベーターやトイレの増設などは建物の構造上の問題もありなかなか困難ですが、できる限りのことを心がけてまいりました。階段への手すりの設置や、例えば高齢者の方が多い公演などでは業務用エレベーターを臨時運用したり、状況に応じてある階の男性トイレをすべて女性用にするといった工夫です。昨年にはおかげ様で、障害者の方用に舞台袖へリフトが設置されました。
今後におきましても「少しずつバリアフリー化」を念頭に、そうした工夫を継続するなど、まずはできることから一つ一つ取り組んで、当ホールをどなたにとっても利用しやすく、親しみやすいところにしてまいりたいと思います。

横浜にある国内有数の拠点として

県民ホールはこれまで、県域はもちろん国内でも有数の文化芸術拠点として年間65万人を超えるお客様をお迎えしてまいりました。今後ラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック・パラリンピックの開催なども控え、性別も年齢も国籍も関係なく、さらに大勢の方をひきつける存在であることが期待されています。
幸い、この地横浜はお洒落で雰囲気があり、さすが歴史ある街だなといつも実感します。特に県民ホールは立地条件が抜群です。山下公園や横浜港に面していて、大ホールロビーからの四季折々の美しい眺めは言葉では言い表せません。そして近くにはわが国最大規模を誇るあの横浜中華街。周りにも由緒あるホテルや魅力的で評判がいいレストランやショップ、さらには博物館などの文化施設も多数あります。
今後におきましても、県民ホールはこの地にある重要な拠点として地域全体の賑わいに貢献し、その中でさらに飛躍してまいりたいと思います。

皆様方のご来館を心からお待ち申し上げます。

平成29年1月
神奈川県民ホール館長
折原 守