井原 秀人(いはら ひでと)

杉原 千畝:井原 秀人(いはら ひでと)バリトン

1999年 東京文化会館で開催されて大きな話題を呼んだ、黛敏郎:オペラ『金閣寺』(指揮=岩城宏之、演出=栗山昌良)において、至難極まりない主役 溝口での衝撃的な成功により、2000年度 出光音楽賞を受賞した井原秀人は、大阪音楽大学大学院オペラ研究室で学び、さらに文化庁芸術インターンシップ研修員として研鑚を積んだ、現在最も注目を集めている若手バリトン歌手の一人である。
この日本音楽史上歴史的壮挙となった黛敏郎:オペラ『金閣寺』のプロジェクトは、東京での上演に先立ち、作曲者の追悼公演として1997年 大阪 ザ・カレッジ・オペラハウスで全く同一の陣容により上演され、NHKテレビでも放映。ABC国際音楽賞、三菱信託音楽賞、大阪舞台芸術賞を受賞した。ひきつづきザ・カレッジ・オペラハウスのプロジェクトとして2000年に上演された、ダッラピッコラ:『囚われ人』での好演もNHKテレビで放映され、井原秀人の実力は広く全国的に知られることとなった。
これを契機に活動領域は飛躍的に広がり、横須賀芸術劇場5周年記念公演『魔笛』でパパゲーノ役を務め、さらに新日本フィルハーモニー交響楽団定期で、コルンゴルド:『死の都』(東京初演)にフランク、フリッツの両役で出演。大阪フィルハーモニー交響楽団定期では作曲者ペンデレツキ自身の指揮による『7つのエルサレムの門』(日本初演)。読売日本交響楽団定期には2003年(指揮:ゲルト・アルブレヒト)2004年(指揮:ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー)と二年連続で登場。さらに巨匠 チョン・ミョンフン指揮=アジア・フィルハーモニー管弦楽団 日本・韓国公演でもベートーヴェン『第九』、ヴェルディ:『レクィエム』のソリストを務めている。2002年には神奈川国際芸術フェスティバル公演 三善 晃:オペラ 支倉常長『遠い帆』2003年には新国立劇場公演 一柳 慧:オペラ『光』(世界初演)でそれぞれ主役を務めるなど、現代オペラ作品の上演には欠かせない存在となっている。
2004年 ザ・カレッジ・オペラハウス公演 ベルク:『ヴォツェック』でタイトルロールを演じ、絶賛を博した。
オペラのレパートリーはこの他にも『フィガロの結婚』『コジ・ファン・トゥッテ』『魔笛』『ドン・ジョヴァンニ』『セヴィリアの理髪師』『家庭戦争』『椿姫』『カルメン』『こうもり』『ウィンザーの陽気な女房たち』『ヘンゼルとグレーテル』『天国と地獄』『ラ・ボエーム』『蝶々婦人』『外套』『妖精ヴィッリ』『三文オペラ』『よさこい節』『おなつせいじゅうろう』『よみがえる』『ヒロシマのオルフェ』『サロメ』など実に幅広く、その一方コンサート歌手としても、ベートーヴェン:『第九』をはじめ、バッハ、ヘンデル、モーツァルト、ロッシーニ、フォーレ、ヴェルディ、プッチーニ、デュリュフレ、などの宗教曲のソリストとしても活躍している。
これまでに出光音楽賞、村松賞大賞、兵庫県芸術奨励賞、神戸市文化奨励賞、神戸灘ライオンズクラブ音楽賞、松方ホール音楽賞、ブルーメール賞、ABC音楽賞・クリスタル賞等を受賞。

現在 同志社女子大学助教授。

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