館長あいさつ

楽しい思い出が積み重なるホールに

いつも県民ホールにおいでいただきありがとうございます。当館は昭和50年1月、山下公園と横浜港に面したこの地に誕生し、以来多くの皆様方に愛され、親しまれてまいりました。今や名実ともに日本を代表する大型文化施設になっており、これも皆様の変わらぬご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
いよいよ「令和」という新しい時代に入りました。これから築かれていくこの時代があらゆる面で美しく調和のとれたすばらしい時代になりますことを願っております。
今年は当館開館44年目になりますが、これまでの歴史や伝統、実績を大切にしながら、「令和」という時代にふさわしい新しい取組みにもチャレンジし、皆様とともに楽しい思い出がまた一つ一つ積み重なっていくようなホールにしてまいりたいと思います。

県民ホールは魔法の箱

私は、県民ホールはいわば魔法の箱のようなものだと思います。そこに入れば日常とは違った別の世界が開き、元気をもらったり、夢や希望が広がったりするようなところです。芸術や文化の分野は本来そのような特性がありますが、まさしくそのような世界への入り口が県民ホールの玄関です。
時空を超えて伝えられるオペラやバレエだけではなく、いつもすごいなとその熱気に驚いたり感心したりするのがダンスや歌謡ショー、アイドルたちのコンサートです。もちろん吹奏楽、ギャラリー展なども大変な人気です。来館された方は皆様明るく元気に楽しまれています。オペラもバレエも、演歌もポップスも、オーケストラや美術などもそれぞれがそれぞれに多彩で、すべてが必要なものだとあらためて感じています。

安全で快適な施設に

その魔法の箱もどうやら年にはなかなか勝てないようです。
でも魔法の箱にふさわしくできるだけきれいで、安全安心なところでありたいと思います。おかげ様で、カーペットや天井・壁などの内装関係、バトンや舞台床などの舞台関係、そして安全にかかわる電気や耐震関係などはこれまでの工事でかなり改善されてきました。
バリアフリーなどについても、エレベーターやトイレの増設などは建物の構造上の問題もありなかなか困難ですが、できる限りのことを心がけてまいりました。例えば高齢者の方が多い公演などでは業務用エレベーターを臨時運用したり、状況に応じてある階の男性トイレをすべて女性用にするといった工夫です。大ホール2.3階席への「手がけ棒」や、歩行に困難のある方用に舞台袖へのリフトも設置されました。
今後におきましても「少しずつ(でも)バリアフリー化」を念頭に、まずはできることから一つ一つきちんと取り組んで、当ホールをどなたにとっても利用しやすく、親しみやすいところにしてまいりたいと思います。

横浜にある国内有数の拠点として

県民ホールはこれまで、県域はもちろん国内でも有数の文化芸術拠点として年間60万人を超えるお客様をお迎えしてまいりました。今後ラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック・パラリンピックの開催なども控え、性別も年齢も国籍なども関係なく、さらに大勢の方をひきつける存在であることが期待されています。
幸い、この地横浜は歴史があり、オシャレで雰囲気ある街です。特に県民ホールは立地条件に大変恵まれています。山下公園や横浜港に面し、大ホールロビーからの四季折々の美しい眺めは言葉では言い表せません。そして近くにはわが国最大規模を誇る横浜中華街。周りにも由緒あるホテルや魅力的で評判がいいレストランやショップ、さらには文学館や博物館などの文化施設も多数あります。
今後におきましても、県民ホールはこの地にある重要な拠点として地域全体の賑わいに貢献し、そしてその中でさらに飛躍してまいりたいと思います。

皆様方のご来館を心からお待ち申し上げます。

令和元年5月
神奈川県民ホール館長
折原 守