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直ぐに使える簡単な手話を学ぶ参加者 育成 2

(C)神奈川県民ホール

劇場運営マネージメント講座
シリーズ「これからのインクルーシブ社会と公立文化施設の取り組み」
第1回 聞くことに困難がある方を迎えるために

  • 2016年8月17日 実施
  • 大ホール リハーサル室

神奈川県民ホールでは、劇場や文化施設の施設運営担当者を対象とした「劇場運営マネージメント講座」を始めました。

この講座では、文化施設のバリアフリー化やUD(ユニバーサルデザイン)化といった社会的課題から、
会場利用規約の法的有効性の問い直しや、消防法、食品衛生法といった日々の業務に直結していながら、
どこか曖昧な理解に留まっている日常業務上の疑問まで、さまざまなテーマを取り上げていきます。

「劇場運営マネージメント講座」などと名前こそ大仰ですが、
同じ文化施設の運営担当者同士が集まり、共に学び、悩み、意見を交わし、皆で考える場を作り出し、
その結果として、地域の文化施設全体のレベルアップにつなげることが、本講座の目的です。

第1回目の講座で取り上げたテーマは、「聞こえ」に「困難」を伴う方を、どうお迎えするかです。
講座は、神奈川県保健福祉局の担当職員による、
神奈川県手話言語条例」と「神奈川県手話推進計画」の解説で始まりました。

続いて、藤沢の神奈川県聴覚障害者福祉センターから招いた手話講師と手話通訳士が登場。
当事者である手話講師から聴覚障害についての基本的な知識を学びます。
聞こえなくて困ること、注意してほしいこと、よくある誤解、
そして手話は日本語や外国語と同じく、確立された一つの言語であることなど。

一通りお話を伺った後は実践です。
挨拶やお礼などの基本的な手話言語に加え、「ご案内します」「間もなく開演です」など
現場で使える単語を学びました。

約二時間弱の短い講座でしたが、
「非常時についての説明が、当事者からの話だったので、緊張感をもって受け取る事ができた」
「業務上役に立つ言葉を、手話の由来と共に教えてもらえたので役に立った」と好評でした。

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