大ホールの舞台機構改修工事と並行して、客席内も少しだけUD化してみました。
その1、手掛け棒。
傾斜のきつい2・3階席に手掛け棒を設置しました。
キノコのように椅子の背中からニョキっと生えた棒が、階段の上り下りをサポートします。
試しに掴みながら上ってみると、これが実に楽チン。
老若男女問わないユニバーサルな一品です。
その2、床と壁の際。
休館前は客席カーペットと壁の色がほぼ同じでした。
統一感はありましたが、弱視の方や、
暗い中では見えにくい方が、壁にぶつかる危険性もありました。
そこで当事者の方々の意見を参考に、1階席のカーペットの色を壁より濃くし、
壁に接する際(きわ)に白いラインを引きました。
この白いラインが、床と壁の境目を強調します。
その3、列番号。
広い会場で自分の席を見つけ出すのは大変です。
現在位置を確認するために、人が座っている席の番号を覗き込むのも気がひけます。
そんなストレスを軽減できないかと、1階席のカーペットに列番号を記してみました。
全部の列ではなく切りのいい番号だけです。
自分の立っている場所の目安が、すぐにわかるようになりました。
今後もフェイスブックやホームページで、 “少しずつ”進むバリアフリー・UD化を報告していきます。
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UD 3
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少しずつバリアフリー・UD化
その17 客席内のユニバーサルデザイン化
- 2018年6月12日 報告
- 神奈川県民ホール 大ホール