神奈川県民ホール会館40周年記念 神奈川県民ホール オペラシリーズ 2015

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Arts Festival In Kanagawa

オペラ 金閣寺 KINKAKUJI

作曲 黛敏郎 原作 三島由紀夫 台本 クラウス・H・ヘンネベルク 2015年12月5日(土)・6日(日) 神奈川県民ホール 大ホール

神奈川県民ホールは日本人作曲家によるオペラを継続して制作上演して参りました。
開館40周年を迎えた本年(2015年)は、地元・神奈川県横浜市出身の黛敏郎にスポットをあて、
代表作であるオペラ「金閣寺」を上演いたします。この作品はベルリン・ドイツ・オペラが
当時の日本を代表する作曲家であった黛敏郎に委嘱し、
同歌劇場で1976年に初演されました。日本では91年の全幕初演以降、
97年、99年に上演され、今回は16年ぶりの待望の上演となります。
指揮・下野竜也、演出・田尾下哲、出演者は小森輝彦、宮本益光を中心に、
日本を代表する若い力が集結して創る新制作公演です。
三島由紀夫の原作による美しい世界観、黛敏郎の作曲による圧倒的音楽は、
我々に稀代のオペラ体験をもたらすことでしょう。

片山杜秀(音楽評論家)

黛敏郎の《金閣寺》は20世紀オペラの名作のひとつだと思う。歌詞はドイツ語。ベルリン・ドイツ・オペラの委嘱作だからだ。原作は三島由紀夫。物語のモデルは1950年の金閣寺焼亡。青年僧が放火した。オペラはこの事件に哲学的なドラマを見いだす。仏教で悟りを得るとは、あらゆる欲望を断ち切ることだ。

オペラでは、青年僧の溝口が悟りを得ようと金閣寺で修行する。しかし寺の建物が美しすぎる。欲望を断つべく修行しているのに、その場所が美への欲望を煽る。絶対の矛盾だ。この矛盾こそオペラのテーマ。主役は青年僧と金閣寺、が、金閣寺は歌えない。建物だから。そこで作曲家は「金閣寺を表すメロディ」をオーケストラに受け持たせる。強迫観念のようにキラキラした音で鳴り続け、主人公を魅惑する。《金閣寺》は普通のオペラのように「歌手対歌手」のドラマではない。軸になるのは「歌手対オーケストラ」。それから、執着を断つためには執着の対象を滅ぼすことを厭ってはならないという、仏教の中にある極端な教えを、青年僧に示唆し続けるのは、合唱だ。合唱はその種の経典も唱える。「お経」をやる。オーケストラと合唱の役目がとても重い。指揮者の腕の見せどころだ。管弦楽の響きで表現される金閣寺。それをどう舞台上に見せるか、あるいは見せないか。演出家の腕も試される。とにかく黛の音楽は圧倒的だ。独唱パートはドイツ語のアクセントや抑揚と「お経」の旋律やリズムを見事に掛け合わす。管弦楽と合唱は、黛が若い頃からストラヴィンスキーと伊福部昭に学んできた反復の魔術を極限まで披瀝する。終幕の最後の約15分間、主人公が、「執着を断て」と煽動する「お経コーラス」に背中を押され「金閣寺を表すメロディ」を粉砕しようとするくだりの暴力的陶酔は、まさに圧倒的である。

この名作は1976年のベルリンでの世界初演以来、内外で幾度か上演されてきた。しかし、作品が真価を発揮し、相応の評価を得ているとはまだ言えない。今回は指揮者と歌手と演出家に人を得ている。本番が待ち遠しい。

丹後半島成生岬の貧しい寺に生まれた溝口。右手に障害を持つ彼はコンプレックスにより世間に心を閉ざしがちであった。

僧侶である父から「金閣ほど美しいものはない」と聞かされ、後に青年僧として金閣寺住職・道詮に預けられる。夢想していた金閣に比べ、実際目にした金閣は美しいと感じることができなかったが、戦時下、空襲で焼け落ちるかもしれない運命を思うと、金閣は悲劇的美に輝いて見えた。しかし京都は戦火を逃れ、溝口は数多の屈折した経験を通し自身の中で固執化された美の象徴「金閣」に益々束縛されるようになる。

「自由になるためには金閣を焼かねばならない」―溝口は決然と金閣に向かい歩み始めた。

                               
  • 指揮 下野竜也
  • 演出 田尾下哲
  • 溝口(12/5) 小森輝彦
  • 溝口(12/6) 宮本益光
  • 父 黒田博
  • 母 飯田みち代
  • 若い男 高田正人
  • 道詮和尚 三戸大久
  • 鶴川 与那城敬
  • 女 吉原圭子
  • 柏木 鈴木准
  • 娼婦 谷口睦美
  • 有為子 嘉目真木子

合唱:東京オペラシンガーズ      
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団


装置:幹子 S.マックアダムス  
衣裳:半田悦子  
照明:沢田祐二  
音響:小野隆浩
合唱指揮:安部克彦  
副指揮:石﨑真弥奈 沖澤のどか 林直之  
コレペティートル:石野真穂 中原達彦 矢田信子
ドラマトゥルク・字幕:長屋晃一  
演出補:田丸一宏  
所作指導:市川笑三郎  
原語指導:ミヒャエル・シュタイン  
題字:武田双雲  
宣伝美術:FORM::PROCESS  

台本翻訳:庭山由佳  
プロダクション・マネージャー:大平久美  
舞台監督:八木清市

田尾下哲(演出家)

1950年7月2日未明、金閣寺が21才の青年僧の手にかかり全焼した。この事件をもとに、三島由紀夫が放火犯に溝口という名を与えて小説化したのが『金閣寺』、それをドイツ語のオペラ台本に翻案し、黛敏郎が作曲したのが本作・オペラ《金閣寺》だ。

金閣寺といえば金色に輝く完璧な姿が思い浮かぶが、1398年の創建以来550年の歳月を経た焼失以前の姿は、現代と異なり、金箔がはげかけ、落魄した様子であった。それでも不幸な身上の溝口にとって金を身に纏う金閣寺は、美の象徴、憧れであった。その美に反抗し、自らのコンプレックスを超えようと放火した、というのが原作者三島由紀夫の解釈である。オペラ台本では「寺と自分、美と自分は並び立たない」と語らせている。では、反抗から美の象徴を燃やしたとして、金閣寺を燃やすことは溝口にとってどういう意味を持っていたのだろうか。
戦争が金閣寺を破壊する、と溝口は思い込んでいたが、戦争が終わっても金閣寺は無傷のままだった。彼は金閣寺を前にしてこう語る。

「寺を焼く炎によってのみ、不死鳥が立ち上がって再び羽ばたくことが出来る」

金閣寺を不死鳥に喩える溝口には、金閣寺は破壊されるのではなく、燃やされねばならなかったのである。500年に一度、火中に飛び込み自らを焼き尽くすことで、その灰の中から幼鳥の姿となって再生する不死鳥を、溝口は建立から550年経った金閣寺に重ねていたのだろうか。溝口が夢想した再生とは何だったのだろうか…。
オペラ台本では、溝口の吃音は片手の不自由に書き換えられている。作品を読み解くうえで、このことが常に頭に引っかかる難題となった。独り言の時にはスムーズだが人に相対した際に吃音になる、という精神的障碍と、片手が生まれつき不自由であるという身体的障碍は大きく違う。また、溝口の悪友・柏木が抱える障碍である内翻足との近似性が高く、柏木が溝口に尺八を贈るエピソードも、原作と意味が全く異なってくる。他にも困難は少なくないが、今回、私たちは金閣寺を舞台に大きく据える。圧倒的な金閣寺に対する、一人の人間の苦しみ、乗り超えようと足掻く心理的葛藤を描きたい。

オペラ《金閣寺》、これは溝口の美に対する戦いを描いたオペラである。

 


松本徹(三島由紀夫文学館館長)

『金閣寺』は早熟な三島由紀夫が、30代に踏み込むとともに、満を持して書いた傑作です。豊饒な三島文学の魅力が、見事に集約されています。
そのため、読むひとは幻惑され、必ずしも十分に理解されて来たとはいえない面があるようです。いや、じつはひとによって異なった受け取り方が可能なのです。金閣という歴史建造物に象徴される、美なるものの多様な発現、それに振り回される若者のエロス、京都の古い禅寺ならではの難解な公案をめぐる応答、そして、孤独で内攻的な若者の放火に至る悲劇的道行きに立ち会うことになるのですが、それらが交差し、交響し、渦巻いて不思議な効果を上げるのです。 戦後の混乱期、文化財に関して衝撃的な事件がつづきました。昭和24年(1949)1月、法隆寺金堂壁画の焼失、翌年7月2日の金閣寺炎上です。ともに戦火を免れ、わが国の文化への誇りを辛うじで支えてくれる、残り少ない貴重なものと認識されていたのですが、金閣の場合は、大学に通う役僧による放火でした。
年齢がさほど隔たっていない三島は、半ばわがこととして受け止めたと思われます。そして、事件後6年にして書き出したのですが、美と醜、善と悪、エロスと死などと、メタフィジカルな問題を前面に押し出します。その点で、わが国では珍しい観念小説ですが、それだけ人々の内面に直接的に響く力を持ちました。
また、国境を越えて、高い評価をうけ、各国語に翻訳され、ドイツではオペラ化までされました。作曲は三島の友人であった黛敏郎ですが、台本はドイツ人によるドイツ語によるものです。
いま、この作品に向き合い、わたしたちはなにを受け止めるでしょうか。時代を越え、国境を越えて揺さぶられるものがあるのは、確実だと思います。

 


三浦雅士(文芸評論家)

三島由紀夫の小説『金閣寺』も、黛敏郎のオペラ≪金閣寺≫も、それぞれの領域における傑作である。『金閣寺』のオペラ化を企画したのはドイツ・オペラ劇場の総監督グスタフ・ゼルナー。黛ははじめ三島自身にオペラ台本を書いてほしいと依頼したが断られた。オペラにすることは結構だし、喜んで見に行くが、ドイツ表現主義風のオペラに手を貸す気にはなれないということだったらしい。だが、黛が依頼したのは1970年の夏、三島が自決するのはその年の11月なのだから、ドイツ表現主義云々の話はおそらくたんにイタリア・オペラ好みの持論を展開したにすぎないだろう。台本を手がけたのはゼルナーが推薦したクラウス・ヘンネベルクで、70年当時29歳。ちなみに三島は45歳、黛は41歳。三島が手がけていたらという思いを打ち消しがたいが、台本に黛の意見が浸透していたことは疑いない。
小説もオペラも観念性が強い。三島も黛も根はドイツ的なのである。「美に対する反感」から金閣寺に放火した21歳の青年に何らかの共感を抱くということ自体、その事実を語っている。1991年の日本初演を聞いてそう思った記憶があるが、しかし、今回、聞き直して感じたのは、このオペラが――そして原作もまた――思っていたよりもはるかに深く時代を背負っているということだった。小説もオペラも太平洋戦争とその敗戦――アイデンティティの揺らぎ――を深く引き摺っている。いや、戦後一般、それこそ応仁の乱以前にまで遡る戦後一般を引き摺っている。むしろ観念性はそこから生じているという印象が拭いがたい。禅と浄土信仰を融合させた金閣寺そのものにそういう観念性が漂っていて、オペラでそれが強調されているのである。黛は、三島に取材したベジャールのバレエ『M』の音楽をも担当しているが、ベジャールの『金閣寺』の扱いもまた見事なものだった。そこでは金閣寺が舞台上でまるで手品のように消える。
黛さんには何度かインタヴューしたことがある。聞いておくべきだったと思うことが増える一方だが、いまや公演のなかでその声に接するほかない。今回の公演が待たれる理由である。

 

会場:神奈川県民ホール大ホール

〒231-0023 横浜市中区山下町3-1
TEL:045-662-5901(代表) 
FAX:045-641-3184
http://www.kanagawa-kenminhall.com/

  • ●みなとみらい線=渋谷駅から東横線直通で35分!横浜駅から6分!
    日本大通り駅から徒歩役6分 元町中華街駅から徒歩役12分
  • ●JR=関内駅から徒歩15分
  • ●市営地下鉄=関内駅から徒歩15分
  • ●市営バス=芸術劇場・NHK前下車徒歩2分
    横浜駅東口バスターミナル 2番のりば乗車(所要時間約25分)
    桜木町バスターミナル 2番のりば乗車(所要時間役10分)
    ※上記のりばから発車するバスはすべて「芸術劇場・NHK前」を通ります。
    但し、148系統急行線を除く。
  • ●羽田空港から直行バス「山下公園・みなとみらい地区・赤レンガ倉庫」行
    (約30分)「大桟橋」バス停下車
  • ●県民ホール有料駐車場(84台)もご利用ください。
神奈川県民ホール

チケット料金

S席 10,000円(Sペア19,000円)
A席 8,000円
B席 6,000円
C席 4,000円
D席 完売
学生(24歳以下) 2,000円

[チケットお取扱い]
チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00) http://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/ (24時間)

神奈川県民ホール窓口(10:00~18:00) 
神奈川芸術劇場窓口(10:00~18:00) 
音楽堂窓口(13:00~17:00月曜休)
神奈川フィル・チケットサービス 045-226-5107(平日10:00~18:00) 
神奈川芸術協会 045-453-5080
チケットぴあ http://pia.jp 0570-02-9999 (Pコード 266-613) 
イープラス http://eplus.jp (パソコン・携帯)

ローソンチケット http://l-tike.com/ (パソコン・携帯)
0570-000-407 (10:00~20:00)(Lコード 39504)

※やむを得ない事情により、出演者等が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
※学生券の取り扱いはチケットかながわのみ。枚数限定。
※就学前のお子様の入場はご遠慮ください。

託児サービス チャイルドサービス遊 
託児料2,000円
TEL.045-790-4105
(月~土 9:00~18:00 公演1週間前までに要事前予約)

【関連企画】

●音楽講座 黛敏郎と「金閣寺」


講師:片山杜秀
(音楽評論家)

11月7日(土) 14:00~15:30 
神奈川県民ホール6F大会議室
一般800円 学生600円
お申込み:チケットかながわ

●文学講座 三島由紀夫と「金閣寺」


講師:松本徹
(三島由紀夫文学館 館長)

11月29日(日) 13:00~14:30 
神奈川近代文学館ホール
一般800円 学生600円
お申込み:チケットかながわ
[共催]神奈川近代文学館/公益財団法人神奈川文学振興会

●日本語による朗読劇 「金閣寺」

演出:田尾下哲・田丸一宏 
台本:長屋晃一

オペラ「金閣寺」をもとに新たに台本を書き下ろして行う朗読劇。
少人数の俳優が演じることで、登場人物の心情が色濃く表現され、
物語の情景もより身近に感じることができます。 演劇好き、三島由紀夫ファンの方はもちろん、
オペラを観たことがない方、三島由紀夫の「金閣寺」を読んだことがない方にもおすすめ!

★ステージ見学
終演後は舞台に上がり装置を見学できます。演出家、舞台監督、スタッフにも質問してみましょう!


山﨑将平(溝口)


岸田研二(父)


白木原しのぶ(母)


安藤幹純(若い男)


小林裕(道詮和尚)



今村洋一(鶴川)


武田優子(女)


岩崎雄大(柏木)


黒木佳奈(娼婦)


藤村はるか(有為子)


11月29日(日) 16:00
大ホール
入場料:500円
(予約不要・当日現金にてお支払いください。)
小学生~高校生は無料
(入場の際、学生証を提示してください)
オペラ公演チケット購入者は無料
(入場の際、チケットを提示してください)
グループでの鑑賞を希望の方は、事前にお問い合わせください。
お問合せ:神奈川県民ホール事業課 
045-633-3762

●各日14:30〜 プレトーク開催


幹子 S.マックアダムス

12/5 = 田尾下哲×幹子 S.マックアダムス
12/6 = 田尾下哲×片山杜秀

「神奈川県民ホール オペラシリーズ」
 最新情報をお届けします。

後援:東京ドイツ文化センターGOETHE INSTITUT /
神奈川県教育委員会/
横浜市教育委員会

助成:公益財団法人朝日新聞文化財団/
一般財団法人地域創造/
公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団

平成27年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業文化庁

お問合せ 神奈川県民ホール 事業課 
TEL:045-633-3798

指揮 下野竜也

指揮 下野竜也

1969年鹿児島生まれ。2000年東京国際音楽コンクール<指揮>優勝と齋藤秀雄賞受賞、01年ブザンソン国際指揮者コンクールの優勝で一躍脚光を浴びる。国内の主要オーケストラに定期的に招かれる一方、ローマ・サンタ・チェチーリア管、チェコフィルハーモニー管、シュツットガルト放送響、ロワール管、南西ドイツフィル、シリコンバレー響をはじめとした国際舞台での活躍が目覚ましい。06年に読売日本交響楽団の初代正指揮者に迎えられ、13年4月からは、同団の首席客演指揮者を務めている。その間、11年には広島ウインドオーケストラ音楽監督に就任。更に14年4月からは、京都市交響楽団常任客演指揮者に就任。霧島国際音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本をはじめ、数多くの音楽祭にも参加。近年はオペラの分野でも新国立劇場、日生劇場、二期会をはじめとした注目の公演で指揮を務めている。上野学園大学音楽学部教授。これまでに出光音楽賞、渡邉曉雄音楽基金音楽賞、新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、芸術選奨文部科学大臣賞、東燃ゼネラル音楽賞奨励賞などを受賞。

                              
演出 田尾下哲

演出 田尾下哲

1972年兵庫生まれ、横浜育ち。第20回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。ドイツ人演出家ミヒャエル・ハンペに西洋演劇、演出を学ぶ。2000年から演出家として活動。03年から09年まで新国立劇場に所属し、オペラ・チーフ演出スタッフを務めた。09年、チューリッヒ歌劇場『カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師』で、共同演出・振付を担当しヨーロッパデビュー。演出に、二期会『チャールダーシュの女王』、びわ湖ホール『リゴレット』、あいちトリエンナーレ『蝶々夫人』、神奈川県民ホール『ハーメルンの笛吹き男』などのオペラ、ホリプロ『天才執事ジーヴス』、『ボニー&クライド』、東宝『ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド』、フジTV『プロミセス・プロミセス』、リリック『ザ・クラブ』などのミュージカル、『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』(作・演出)などの芝居、他多数。今後は自主プロジェクトである田尾下哲シアターカンパニー『プライベート・リハーサル』(田尾下哲作・演出)、宮川彬良新作オペラ『ブラック・ジャック』、平幹二朗主演『王女メディア』、日生劇場『後宮からの逃走』など、オペラ、ミュージカル、芝居の演出が控えている。

                              
溝口(12/5) 小森輝彦

溝口(12/5) 小森輝彦

東京都出身。東京学芸大学附属高校、東京藝術大学、同大学院、文化庁オペラ研修所、ベルリン芸術大学で学ぶ。2011年、日本人として初めてドイツ宮廷歌手(Kammersänger)の称号を授与された。1998年プラハ国立歌劇場『椿姫』ジェルモンで欧州デビュー。2000年より12シーズンに渡って、ドイツテューリンゲン州、アルテンブルク・ゲラ市立劇場専属第一バリトン歌手としてバリトンのプリンシパルの役柄を歌い続け、12年の秋に帰国。ドイツ国内の劇場のみならず、イタリア、オーストリア、スイスに多く客演、ザルツブルク音楽祭の祝祭大劇場にもヘンツェ作曲「午後の曳航」首領役で出演し、国際的評価を得ている。カヴァリエ・バリトン(騎士的バリトン)からヘルデン・バリトン(英雄的バリトン)までを網羅する広範なレパートリーを持ち、リゴレット、さまよえるオランダ人、ドン・ジョヴァンニ、スカルピア、マクベスなど演じた役は70を数える。東京音楽大学教授。二期会会員
オペラ歌手小森輝彦の公式サイト「テューリンゲンの森から」 http://www.teru.de/

                              
溝口(12/6) 宮本益光

溝口(12/6) 宮本益光

愛媛県出身。東京藝術大学卒業、同大学院博士課程修了。2010年神奈川県民ホール・びわ湖ホール『ラ・ボエーム』マルチェッロ、新国立劇場 『鹿鳴館』(世界初演)清原永之輔、日生劇場『オルフェオとエウリディーチェ』オルフェオ、11年東京二期会『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、日生劇場開場50周年記念『メデア』イヤソン、13年東京二期会『こうもり』ファルケ、新国立劇場『夜叉が池』(世界初演) 学円、日生劇場開場50周年記念特別公演『リア』(日本初演)オルバニー侯爵等で活躍。14年新国立劇場『鹿鳴館』再演や東京二期会『チャールダーシュの女王』フェリも絶賛された。15年1月、黒い薔薇歌劇団を旗揚げし独自のアイディアによる『魔笛』公演も大喝采を浴びた。「第九」や宗教曲などで読売日響、東京交響楽団、日本フィル等と共演を重ね、指揮者からの信望も厚い。CD「おやすみ」、「あしたのうた」、「碧のイタリア歌曲」をリリース。二期会会員
宮本益光オフィシャルサイト http://www.mas-mits.com/

                              
父 黒田博

父 黒田博

京都府出身。京都市立芸術大学卒業、東京藝術大学大学院オペラ科修了。モーツァルトのオペラをはじめ、数々のオペラに主演し、現代作品にも多く出演。東京二期会『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ハンス・ザックス、『エフゲニー・オネーギン』タイトルロール、『パルジファル』アムフォルタス、邦人作品で は新国立劇場『俊寛』タイトルロール、『黒船』浪人吉田、『修禅寺物語』夜叉王、『鹿鳴館』影山悠敏伯爵、『夜叉ヶ池』学円などを演じた。神奈川県民ホール・びわ湖ホール『タンホイザー』ヴォルフラム、『椿姫』ジェルモン、『オテロ』イヤーゴ、びわ湖ホール『死の都』フランク、兵庫県立芸術文化センター『メリー・ウィドウ』ダニロ、『こうもり』アイゼンシュタインなどで公演の成功に寄与。2015年6月新国立劇場『沈黙』、7月東京二期会『魔笛』、10月新国立劇場『ラインの黄金』など、引く手あまたの活躍を続けている。国立音楽大学准教授。二期会会員

                              
母 飯田みち代

母 飯田みち代

愛知県出身。京都大学教育学部心理学科卒業。声楽をS.ギオーネ氏、V.シュラバート氏等に師事。日本イタリアコンコルソ金賞、飯塚音楽コンクール大賞など数々のコンクールで受賞した後、『ヘンゼルとグレーテル』のグレーテル役でオペラにデビュー。東京室内歌劇場『夜長姫と耳男』(坂口安吾原作、間宮芳生作曲)夜長姫で好評を博す。また日生劇場・東京二期会共催『ルル』、日生劇場50周年記念特別公演『メデア』、『アイナダマール』、『死の都』など難曲の日本初演に次々と抜擢され、主演したオペラは芸術祭大賞、ミュージックペンクラブ賞などを受賞した。「声の陰陽を使い分け、人物像を描き出す驚くべき才能」(現代音楽批評)などと絶賛され、2015年音楽之友社によるアンケートで、世界のディーヴァベスト100のひとりに選ばれた。「飯田みち代 愛を歌う」「Michiyo Iida singt Richart Strauss und Alban Berg」「前田佳世子歌曲集」などがリリースされている。二期会会員

                              
若い男 高田正人

若い男 高田正人

栃木県出身。東京藝術大学卒業、同大学院修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了(優秀賞及び奨励賞受賞)。イタリア政府給費奨学生として イタリアに留学。G.ニコリーニ国立音楽院に学ぶ。2009年、文化庁新進芸術家在外派遣研修員としてニューヨークに留学。ミラノ、ヴェローナ、ニューヨーク、台湾などでコンサートに出演。『ウェストサイド物語』イタリア公演では「黒い目の美しいトニー」(リベルタ紙)と評された。東京二期会『仮面舞踏会』、『ラ・トラヴィアータ』、『サロメ』、『こうもり』アルフレード、『チャールダーシュの女王』メインキャストのボニ等で活躍。小澤征爾音楽塾・特別公演『カルメン』、文化庁新進芸術家育成公演『ポッペアの戴冠』、日生劇場開場50周年記念『リア』コーンウォール侯等に出演、存在感を発揮している。15年10月、東京二期会『ダナエの愛』に出演。オペラ界を席巻する男声ユニット「The JADE」メンバー。二期会会員
テノールの高田正人のブログ http://yaplog.jp/dachin55/

                              
道詮和尚 三戸大久

道詮和尚 三戸大久

青森市出身。武蔵野音楽大学卒業。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。第40回イタリア声楽コンコルソ・シエナ部門金賞。第46回日伊声楽コンコルソ第3位。第9回藤沢オペラコンクール奨励賞。平成25年度文化庁新進芸術家海外研修員としてウィーンにて研鑽を積み、滞在中ウィーン・カールス教会でのシューベルト『ミサ曲』、モーツァルト『ミサ・ブレヴィス』等の数多くの演奏で好評を得る。近年、東京二期会『蝶々夫人』ボンゾ、『オテロ』ロドヴィーコ、『フィガロの結婚』バルトロ、『こうもり』フランク、新国立劇場『リゴレット』『鹿鳴館』『沈黙』、日生劇場ミュージカル『三銃士』、神奈川県民ホール『ハーメルンの笛吹き男』などで活躍。飯守泰次郎指揮「戴冠ミサ」小林研一郎指揮モーツァルト「レクイエム」をはじめ「第九」「荘厳ミサ」など宗教曲のソリストとしても活躍し、読響、都響、日本フィル他、国内オーケストラとの共演も多い。二期会会員

                              
鶴川 与那城敬

鶴川 与那城敬

神戸市出身。桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒業。同大学研究科声楽専攻修了。二期会オペラ研修所オペラ・ストゥーディオ、新国立劇場オペラ研修所修了。世界オペラ歌唱コンクール「新しい声2005」アジア予選代表としてドイツ本選出場。第16回マリオ・デル・モナコ国際声楽コ ンクール第3位(1位なし)。平成17年度文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ミラノへ留学。奏楽堂日本歌曲コンクール第1位、中田喜直賞受賞。東京二期会『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、『エウゲニー・オネーギン』主演で好評を博し、新国立劇場『愛の妙薬』ベルコーレは海外の著名な歌手たちとも共演。以後『鹿鳴館』影山悠敏伯爵、『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、『沈黙』フェレイラ、ライマン『メデア』(日本初演)イヤソン等で聴衆を魅了。宗教曲や「第九」のソリストとしても活躍。CD「FIRST IMPRESSION」(オクタヴィア・レコード)。二期会会員
与那城敬オフィシャルサイト  http://yonashiro-kei.com/

                              
女 吉原圭子

女 吉原圭子

佐賀県出身。洗足学園音楽大学卒業。同大学オペラ研究所修了。イタリア声楽コンコルソ・ミラノ大賞(松下賞)受賞、渡伊、ミラノにて研鑽を積む。第1回ミネルビオ国際音楽コンクール(ボローニャ近郊)声楽部門第1位。 パリ市立シャトレ劇場の研修を経て、フランスにて数々の演奏で国際的評価を得て帰国。『ヘンゼルとグレーテル』グレーテル、『コジ・ファン・トゥッテ』デスピーナ、『リゴレット』ジルダ等好評を博し、『ホフマン物語』オランピアで新国立劇場デビュー。びわ湖ホール『こびと~王女様の誕生日』王女、東京室内歌劇場『秘密の結婚』カロリーナ、『仮面舞踏会」オスカル等で活躍。モーツァルト「戴冠式ミサ」、ハイドン「四季」、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」、「第九」のソリストとしても高い評価を得ている。サントリーホール「成人の日コンサート」では「オペラ座の怪人」クリスティーヌや『トゥーランドット』リュ-も好演。二期会会員
オペラ歌手 吉原圭子オフィシャルウェブサイト http://yoshihara-keiko.net/

                              
柏木 鈴木准

柏木 鈴木准

青森県出身。北星学園大学(札幌市)文学部卒業。東京藝術大学卒業。同大学院修士課程修了の後に博士学位取得。『メサイア』、『マタイ受難曲』福音史家、『レクイエム』など多くの宗教曲に出演。宮本亜門演出『コジ・ファン・トゥッテ』フェランドで東京二期会デビュー。『魔笛』タミーノは二期会、日生劇場など多くのプロダクションに出演。藝大在学中よりブリテンの声楽作品に取り組み、2012年イギリスで『カーリュー・リヴァー』狂女を演じ国際的評価を得、KAAT『隅田川二題』公演でも狂女役を若杉弘による訳詞で演奏。14年びわ湖ホール『死の都』パウルでは新境地を開いた。新国立劇場『沈黙』モキチ、『鹿鳴館』清原久雄、兵庫県立芸術文化センター『セビリャの理髪師』(日本語訳詞)アルマヴィーヴァ伯爵、神奈川県民ホール『愛の白夜』ヨーニスなど日本語作品の歌唱に定評がある。松本隆現代語訳・シューベルト『冬の旅』CDブック(学研)発売中。二期会会員

                              
娼婦 谷口睦美

娼婦 谷口睦美

高知県出身。東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。出光音楽賞受賞。2006年、二期会オペラデビューとなったペーター・コンヴィチュニー演出 『皇帝ティトの慈悲』セスト役で大成功を収め、彗星のごとく現れた逸材に数多く賞賛の声が寄せられた。オペラでは『カルメン』タイトル・ロール、『ノルマ』アダルジーザ、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ等で評価を確立、13年神奈川県民ホール・びわ湖ホール共同制作『椿姫』フローラに出演。14年東京二期会『ドン・カルロ』エボリ公女、新国立劇場『カヴァレリア・ルスティカーナ』ローラ、『鹿鳴館』大徳寺公爵夫人季子等、華のある演唱で聴衆を魅了。 15年東京二期会・パルマ王立歌劇場との共同制作『リゴレット』マッダレーナに出演し好評を博す。コンサートでもベートーヴェン「第九」ヴェルディ「レクイエム」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「ミサ曲ハ短調」等、聴衆の心を捉える深々とした演奏で好評を博している。二期会会員

                              
有為子 嘉目真木子

有為子 嘉目真木子

大分県出身。国立音楽大学声楽科、同大学大学院オペラコース修了。東京二期会オペラ研修所マスタークラス修了(優秀賞受賞)。2010年東京二期会『魔笛』パミーナで本格的なデビューを飾り、翌11年、東京二期会『フィガロの結婚』スザンナで出演し観客を魅了した。同年東京二期会 『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ、12年、東京二期会『パリアッチ(道化師)』ネッダなど活躍を続け、宮本亜門演出によるKAATネオ・オペラ『マダム・バタフライX』に蝶々さんで出演、演劇とオペラの融合舞台で新境地を開いた。14年二期会WEEKでは、三浦環生誕130周年オペラ朗読劇『ある晴れた日に・・・オペラ歌手 三浦環物語』の環役を好演。平成24年度文化庁派遣新進芸術家海外研修員としてイタリア・フィレンツェにて研鑽を積み帰国。15年7月、オーストリア・リンツ州立歌劇場共同制作『魔笛』パミーナに出演。コンサートソリストとしても国内主要オーケストラと共演を重ねている。二期会会員
嘉目真木子のオフィシャルウェブサイト http://www.makikoyoshime.com/

                              

東京オペラシンガーズ (合唱)

1992年、小澤征爾指揮、蜷川幸雄演出『さまよえるオランダ人』の公演に際し、世界的水準のコーラスをという小澤氏の要望により、東京を中心に活躍する中堅、若手の声楽家によって組織された。同年、第1回サイトウ・キネン・フェスティバル松本『エディプス王』、バイエルン国立歌劇場日本公演『さまよえるオランダ人』(ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮)に招かれ、高い評価を得た。93年から活動は本格化し、98年には長野冬季オリンピック開会式にて世界6ヵ国を結ぶ「第九」合唱で、中心となる日本側の演奏を担当した。99年エディンバラ音楽祭に出演(東急文化村制作『トゥーランドット』)。2000/01年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共演(小澤征爾、サイモン・ラトル指揮)。東京・春・音楽祭には第1回から連続出演。巨匠リッカルド・ムーティとも度々共演している。
神奈川県民ホール・オペラ・シリーズでも『素戔嗚』『ひかりごけ』『ちゃんちき』『白墨の輪』『遠い帆』『愛の白夜』等、欠かせない存在となっている。

                              

神奈川フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽)

1970年に発足し、78年7月に財団法人、2014年4月の公益法人への移行にあたっては、神奈川県・横浜市の自治体、企業、個人から多くの寄付を受け、公益財団法人に認定された。神奈川県の音楽文化創造をミッションとして、神奈川県全域を中心に幅広い活動を続けている。県内各地で特別演奏会を開催し、オペラ、バレエ、レコーディングなどに数多く出演。音楽教育にも積極的で、子どものためのコンサートを各地で開催。神奈川フィルのメンバーと児童・生徒との音楽的交流を通して音楽の魅力を伝えるとともに次代の神奈川フィルのファンを増やしていく取り組みとして好評を得ている。そのほか養護施設等を対象としたボランティア・コンサートや出張コンサートも毎年開催している。これまでに「安藤為次教育記念財団記念賞」(1983)、「神奈川文化賞」(1989)、「NHK地域放送文化賞」、「横浜文化賞」(2007)を受賞。CDは、川瀬賢太郎とのマーラー/交響曲第2番「復活」が発売され、高い評価を得ている。映像配信や動画を使った新しいメディアにも意欲的に取り組み多方面で注目を集めている。 http://www.kanaphil.or.jp

                              
片山杜秀

神奈川フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽)

音楽評論家、思想史研究者。慶應義塾大学法学部教授。著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』(アルテスパブリッシング)『未完のファシズム』(新潮社)など、共著に『伊福部昭の宇宙』(音楽之友社)『日本戦後音楽史』(平凡社)など。NHKFMの『クラシックの迷宮』にレギュラー出演。2008年、吉田秀和賞とサントリー学芸賞を、2012年に司馬遼太郎賞を受ける。

                              
松本 徹

神奈川フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽)

山中湖文学の森・三島由紀夫文学館館長、文芸評論家。1933年札幌市生まれ。大阪市立大学国語国文科卒業後、サンケイ新聞に入社。近畿大学、武蔵野大学の教授を歴任し、現在は山中湖文学の森・三島由紀夫文学館館長、「季刊文科」「三島由紀夫研究」の編集委員など幅広く活動。著書に「三島由紀夫論」(朝日出版)、「徳田秋聲」(笠間書院)、「奇蹟への回路 小林秀雄・坂口安吾・三島由紀夫」(勉誠社)、「あめつちを動かす 三島由紀夫論集」(試論社)、「三島由紀夫エロスの劇」(作品社)など多数。

若幹子S.マックアダムス

神奈川フィルハーモニー管弦楽団(管弦楽)

山兵庫県出身。93年渡米。イェール大学(大学院にてミングチョーリー氏に師事)、美術修士号。02年よりニューヨークを拠点にこれまでに全米各地でオフブロードウェー作品を含む80作品以上の作品の美術担当。アソシエートデザイナーとして今シーズン、トニー賞最優秀リバイバルミュージカル「王様と私」含む13作品のブロードウェー作品に参加。日本では二期会オペラ「道化師/カヴァレリアルスティカーナ」、あいちトリエンナーレ「蝶々夫人」の舞台美術を担当。

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