第20回神奈川国際芸術フェスティバル 音楽―その先へ

今井奈緒子 パイプオルガンリサイタル

Canon―カノン―Kanon

  • 日時 2013/11/23(土) 15:00 開演 (14:30 開場)
  • 会場 小ホール
  • KAme
    先行
    2013/7/12(金)
  • 一般発売 2013/7/20(土)
  • お問い
    合わせ
    神奈川県民ホール 事業課 045-633-3721

ドイツ・オルガン音楽に精通する今井奈緒子ならではの魅力

本年度、神奈川県民ホールのパイプオルガン事業は昨年度来場者からリクエストの多かったバッハに焦点をあて、「すべての道は バッハに通ず」という年間テーマでお届けしています。本リサイタルでは「カノン」をテーマに、前半はJ.S.バッハを中心にとりあげ、後半のプログラムではドイツ・ロマン派を代表する音楽家であり、バッハの作品から多大な影響を受けたR.シューマンの作品へとつながってゆきます。バッハ・コレギウム・ジャパン創設時からのメンバーとしても演奏を重ね、ドイツ・オルガン音楽に精通する今井奈緒子ならではの響きをご堪能ください。


リサイタルに寄せて

 神奈川県民小ホールのプロムナード・コンサートに初めて出演したのは1988年2月、次に91年、そして97年のクリスマスコンサート…その時々のプログラムを振り返ると自らの演奏活動の移り変わりを見る思いがします。リハーサルは本番前日と前々日の丸2日間でした。オルガンから片時も離れずに練習し、行き詰まると階上の窓から海を眺めたことを想い出します。

 仙台の大学に勤めて今年で10年目になりました。3つのキャンパスの礼拝堂にそれぞれタイプの異なるオルガンがあり、礼拝やコンサートで演奏するほか、楽器を管理することもオルガニストの務めです。仕事の内容や環境は変化しても、Bachとの関わりは深まるばかり…「バッハさまには力づけられ慰められ、いつも本当にお世話になっております。」と頭を下げるしかありません!

 さて「カノン」とはもともとギリシャ語で“規則”を意味する、厳格な模倣による作曲法です…というと難しそうですが、小学校で歌った「かえるの歌」の輪唱などをイメージしてみてください。バッハがオルガンの上で操る魔法のようなカノン、「毎日バッハを弾きなさい。そうすれば素晴らしい音楽家になるだろう。」と説いて、美しい旋律をモチーフに編んだシューマンのカノンによる作品を、バッハへの尊敬と感謝を込めて弾きたいと思います。

今井奈緒子

今井奈緒子 Naoko Imai (オルガン)J.S.バッハ:クラヴィーア練習曲集 第3部より 前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552/1,2 J.S.バッハ:カノン風変奏曲「高き御空よりわれは来たり」BWV769 a R.シューマン:ペダル・フリューゲルのための練習曲 全6曲 (6つのカノン風小品)op.56  ほか 東京藝術大学、ドイツ・フライブルグ音楽大学オルガン科卒業。1985年ドイツ・ゲオルグ・ベーム国際オルガンコンクール、88年ベルギー・ブルージュ国際バッハ・コンクールに入賞。日本・ヨーロッパ各地におけるソロ活動のほか、経験豊かな通奏低音・アンサンブル奏者として共演者から信頼を得ている。ソロCDに「シャイトのアラマンダ」「バッハ:クラヴィーア練習曲集第3部」「スウェーデン 7つのオルガン」「バッハのコラールを歌う」(付属CD)他。オルガンを河野和雄、秋元道雄、廣野嗣雄、ジグモンド・サットマーリの各氏に師事。現在東北学院大学教養学部教授・大学オルガニスト・同宗教音楽研究所々長、宮城学院女子大学非常勤講師。日本キリスト教団霊南坂教会、西片町教会オルガニスト。日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会会員。

チケット

当日券
前売券は販売終了いたしました。
当日券は14:00より若干枚数販売予定です。ご購入いただけない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
チケット発売日

KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2013/7/12(金) ~

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一般:2013/7/20(土)

チケット料金
【全席指定】  一般 3,000円 ペア(一般2枚)5,500円 学生(24歳以下)2,000円
主催 神奈川県民ホール(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)