META2025
"META"は、この言葉にこめられた「無秩序」「世代を超えた」「独自の」「変容する」という理念を共有するグループです。日本画を出自としたアーティストたちが、META的な思考をもって日本画の枠組みを超えた芸術表現を探求しています。
- 日時 2025/3/20(木・祝)~2025/3/31(月)
- 会場 ギャラリー
- 展示室 第1展示室 , 第2展示室 , 第3展示室 , 第4展示室 , 第5展示室
-
お問い
合わせ META 実行委員会
META2025
<META団体紹介>
META展は、団体などの組織的な仕組みから変容を求めたメンバーによって創設され、日本橋、丸善で1998年に開始しました。2005年に神奈川県民ホールギャラリーへと会場を移すと、空間の物理的な制限が少なくなり、競い合うように巨大な平面を展示するなど、実験的な制作の発表の場へと転換してきました。
<ステートメント>
METAは2005年、METAⅡという展覧会を初めて神奈川県民ホールギャラリーで開催しました。それから20年、時代とともにメンバーや発表の意義が変容しながら、県民ホールギャラリーの広大なスケールを持つ空間に挑戦し続けてきました。
その挑戦は空間に対するものだけではありません。アカデミックな環境で「日本画」を学び、その出自を背負いながら、現代美術において何を発表することができるのかを模索する試行錯誤が、県民ホールギャラリーの空間への挑戦とともにMETAの活動の歴史に刻まれていったと言えるでしょう。そしてメンバー個々の活動を隔年ごとにこの県民ホールで披露することが、参加アーティストや鑑賞者に互いに刺激を与えてきたことは間違いありません。日本画がMETAにとって一体どのような意味を持ってきたのでしょうか。日本が近代化する中で、国策として推進された美術のジャンルとしての「日本画」は、戦後や21世紀の今日においてどのように変容し得るのかが問われ続けています。メンバーの多彩な活動は、こうした問いに真撃に、時にユーモラスな角度から応答し、日本ならではの美術表現やその歴史の構築に寄与していると考えています。
県民ホールの休館が目前に迫る中、本ギャラリーでの最後の展示をMETAが飾ることになり、これまで参加したメンバーにも出品を呼びかけました。20年間にわたって県民ホールギャラリーで発表してきたこと、そして休館という大きな節目を迎えるにあたり、META展を開催できることに感謝しつつ、制作への飽くなき探究と、終わりのない挑戦への決意をお見せできる機会にしたいと思います。
METAサイト https://metaten.myportfolio.com/home
.jpg)
アーティスト
市川裕司
岡村桂三郎
金子富之
梶岡俊幸
木島孝文
斉藤典彦
佐藤裕一郎
財田翔悟
竹内啓
多田さやか
千葉大二郎
土井沙織
長沢明
中根航輔
樋口広一郎
山本直彰
山本雄教
吉田有紀
作家略歴
市川裕司 Yuji Ichikawa
1979年埼玉県生まれ。2005年多摩美術大学大学院日本画領域修了。2012年 五島記念文化賞美術新人賞、在学研修の渡独。2011年よりMETAに参加。
主な展示に、2024年「第9回日経日本画大賞展」(上野の森美術館/東京)。2014年 個展「世界樹」(Spiral/東京、コバヤシ画廊/東京)など。現在は、慶應義塾横浜初等部教諭。
岡村桂三郎 Keizaburo Okamura
1958年東京都生まれ。1988年東京藝術大学博士課程満期退学。主な受賞に、1987年 山種美術館賞展 優秀賞。1993年 五島記念文化賞美術新人賞。2004年 タカシマヤ美術賞 芸術選奨新人賞。2008年 日経日本画大賞展 大賞。
2020年 JAPA天心賞 大賞。主な個展に、2008年 神奈川県立近代美術館。2018年 平塚市美術館。現在は、多摩美術大学教授。
金子富之 Tomiyuki Kneko
1978年埼玉県生まれ。2015年 平成27年度新進芸術家海外研修員 研修地はカンボジア(シェイムリアップ)。主な展示に、「SIRENTI from」(ArtScience Museum/シンガポールなど)(成都博物館/成都)、第七回日経日本画大賞展(上野の森美術館/東京)、金子富之展「辟邪の虎」(ミヅマアートギャラリー/東京)、「秋野不矩・金子富之が描くアジアの神々」(秋野不矩美術館/静岡)など。
梶岡俊幸 Toshiyuki Kajioka
1978年東京生まれ。2005年 京都造形芸術大学大学院修士課程修了、同年よりMETAへ参加。主な展示に、2009年 個展「The Birth Canal-未来へのうねり」(Spiral/東京)。2014年「日常/オフレコ」(神奈川芸術劇場/神奈川)。
2024年「EXPO CHICAGO」(Navy Pier/Chicago)など。
木島孝文 Takahumi Kijima
1974年東京都生まれ。2001年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術選考日本画コース修了。2005年 同大学パリ賞にて渡仏。2009年 文化庁新進芸術家海外研修制度により渡伯。主な展示に、2015年 18th DOMANI - 明日展-」(国立新美術館/東京)、2018年「第七回東山魁夷記念日経日本画大賞展」(上野の森美術館/東京)。2023年「第九回東山魁夷記念日経日本画大賞展」(上野の森美術館/東京)など。
斉藤典彦 Norihiko Saito
1957年生まれ。1985年東京藝術大学博士後期課程満期退学。1995年 文化庁派遣在外研修員として渡英。
主な受賞に、1989年 第10回山種美術館賞展 優秀賞。2007年 第18回タカシマヤ文化基金 タカシマヤ美術賞。主な展示に、1993年「現代絵画の一断面展」(東京都美術館/東京)。2007年「斉藤典彦展」(平塚市美術館/神奈川)。他個展・企画展多数。現在は、東京藝術大学教授。
佐藤裕一郎 Yuichiro Sato
1979年山形県生まれ。2005年 東北芸術工科大学大学院日本画領域修了。2016年 文化庁新進芸術家海外研修を機に本拠をフィンランドに置く。2007年よりMETAに参加。主な受賞に、2021年 第8回日経日本画大賞選考委員特別賞 。主な展示に、「KOGEI Next2024」(KANEGAE/京都)など。
財田翔悟 Shogo Takarada
1986年神奈川県生まれ。2014年 東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻日本画領域修了。2021年よりMETAに参加。主な受賞に、2014年 美術新人賞デビューグランプリ。2017年 第7回トリエンナーレ豊橋「星野眞吾賞展」星野眞吾賞(大賞) 。主な展示に、2022年「財田翔悟展 -言葉にかけてはおぼつかないものだから」(佐藤美術館/東京)など、個展グループ展多数参加。
竹内啓 Satoru Takeuchi
1960年長野県生まれ。1985年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(日本画専攻)。2005年よりMETAに参加。
主な展示に、2004年 超日本画宣言(練馬区立美術館)。2006年 現代「日本画」の展望ー内と外の間でー(和歌山県立近代美術館/和歌山)。2012年 個展「遺跡の空」(日本橋高島屋美術画廊X/東京)。
2014~2015年 スサノヲの到来(足利市立美術館/栃木、ほか)。2023年 個展(アートギャラリー呼友館/埼玉)など。
多田さやか Sayaka Tada
1986年山形県生まれ。2015年 東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻日本画領域修了。同年より1年間、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法・材料研究室にて研究生として学ぶ。2021年よりMETAに参加。
主な活動に、2020年「VOCA 2020」(上野の森美術館/東京)入選。現在は東京都を拠点に活動している。
千葉大二郎 Daijiro Chiba
1992年生まれ。在学中よりプロジェクト「硬軟」主宰。2019年より「版行動」参画。主な活動に、2020年「Hassuism」(eitoeiko/東京)、2024年「反魂魔球とゾルニカパターン」(古本遊戯 流浪堂/東京)など。役者徒党「水族館劇場」との協働も多数。
土井沙織 Saori Doi
愛知県生まれ。神奈川・東京に育ち、現在は山形県在住。2010年 東北芸術工科大学院芸術文化専攻日本画領域修了(作品は大学買い上げ)。2021年よりMETAに参加。主な受賞に、2021年 FACE展2021 「読売新聞社賞」(SOMPO美術館/東京)など。主な展示に、2023年 個展「projectN92 土井沙織」(東京オペラシティアートギャラリー/東京)など。
長沢明 Akira Nagasawa
1967年新潟県生まれ。1994年 東京藝術大学修士課程日本画専攻修了。2001年よりMETAに参加。主な受賞に、TAMON賞グランプリ受賞により渡米。1997年 五島記念文化賞美術新人賞により渡英。
主な展示に、2006年 MOTアニュアル2006 - NoBorder「日本画」から/「日本画」へ(東京都現代美術館/東京)。2020年 長沢明展 オワリノナイフーケイ(横須賀美術館/新潟市美術館)。現在は、東北芸術工科大学教授。
中根航輔 Kousuke Nakane
1990年生まれ。2017年東京藝術大学美術研究科日本画修了。2021年よりMETAに参加。
主な受賞に、2023年「第58回神奈川県美術展」美術奨学会記念賞。主な展示に、2023年「盆栽 BONSAI -川口の盆栽と安行の四百年-」(川口市立アートギャラリー・アトリア/埼玉)。「中根航輔 個展 -Antinomie garden-」(Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi/東京)。2024年「Three Nihonga Artists」(ANAインターコンチネンタルホテル東京/東京)など。
樋口広一郎 Koichiro Higuchi
1970年埼玉県生まれ。1999年 東京藝術大学大学院博士課程日本画専攻 満期退学。1999年〜2011年までMETAに参加。主な展示に、1997年 個展(スルガ台画廊/東京)、2001年 個展(埼玉県立美術館/埼玉)、2016年 個展(埼玉県立美術館/埼玉)、2006年 個展(ギャラリー6坪/新潟)以後2年に一度開催、2009年 中之条ビエンナーレ参加(群馬県)。
山本直彰 Naoaki Yamamoto
1950年横浜市生まれ。1973年愛知県立芸術大学大学院修了。1992年 文化庁在外研修員としてプラハ滞在。1999年より、METAに参加。主な受賞に、2010年 第60回芸術選奨文部科学大臣賞、第59回神奈川文化賞。
主な展示に、1996年「山本直彰展 DOOR」(神奈川県民ホールギャラリー/神奈川)、2009年「帰還する風景」(平塚市美術館/神奈川)。2020年「DOOR IS AJAR」(武蔵野美術大学 美術館・図書館/東京)など。
山本雄教 Yukyo Yamamoto
1988年京都府生まれ。2010年 成安造形大学日本画クラス卒業。2013年 京都造形芸術大学大学院修士課程修了。主な展示に、2023年「山本雄教:仮想の換金(priceless museum)」(京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル/京都)。2022年 「わたしたちの絵 時代の自画像」(平塚市美術館/神奈川)など。
吉田有紀 Yuki Yoshida
1971年鎌倉市生まれ。1997年多摩美術大学大学院美術研究科修了。2005年よりMETAに参加。主な受賞に、2000年 五島記念文化賞美術新人賞受賞 研修地はロンドン。主な展示に、MOTマニュアル2006 NO BORDER-「日本画」へ(東京都美術館/東京)、2024 年 AOMORIGOKAN ART FES「かさなりとまじわり」(青森県立美術館/青森)。
展示概要
会期|2025年3月20日(木・祝)~2025年3月31日(月・祝) 会期中無休
時間|10:00~18:00 *入場は閉場30分前まで/最終日は15:00まで
料金|無料
会場|神奈川県民ホールギャラリー
主催|META展実行委員会
共催|神奈川県民ホールギャラリー(公益財団法人神奈川芸術文化財団)
スケジュール
関連イベント
※準備中
アーティストトークなど実施予定
SNS、当ウェブサイトにて情報更新
主催 | META 実行委員会 |
---|